高校受験で悩むポイントのひとつが、「私立の併願校をどうするか?」という問題。
我が家も最初は「併願はしない!」と決めていました。でも最終的には、併願校を受験することに。
今回は、私たちが実際に体験した、私立併願にまつわるポイントをリアルにまとめてみます。
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【塾なし受験体験記】やってよかったこと&反省点まとめ|長女の公立高校選び05
この記事は「長女の公立高校選び」シリーズの第5回です。 最終回となる今回は、実際に高校選びを経験して「やってよかったな」と感じたこと、逆に「もっと早く知っていれば…!」と反省している点をまとめていきます。 これから高校選 […]
「長女の公立高校選び」シリーズ一覧
そもそも私立高校ってどんな学校?
「もう知ってるよ〜」という方は飛ばしてOKですが、念のためざっくり説明します。
- 私立高校:学校法人が運営。設備が充実していたり、校則が特徴的だったりと個性豊か。
- 公立高校:県や市などが運営。学費が安く、通いやすいエリアにあるのが特徴。
一番の違いは“お金”。
入学時の費用例(神奈川県)
- 公立高校:入学料5,899円
- 私立高校:入学金+施設費で約40万円(学校によっては50万〜60万円)
「簡単に併願します!」って話じゃない…と、親としては感じました。
私立併願は絶対に合格できるの?
私立併願は確実に合格できるのか?
結論から言いますと、神奈川県は”必ず合格します”。
確約、とも呼ばれるそうで、併願受験の際は、学校側の受験資格を満たしていれば合格するようです。
もちろん、基準に満たない場合などは、合格できない、というより受験ができません。
ただ、私が参加した高校の説明会では「受験資格に満たなくても相談してください」という案内を繰り返し聞きました。
受験資格は”内申が○以上”という基準が多いのですが、仮に足りなくても相談すれば受験できる、合格できる、という話なんだと思います。
もちろん、学校によって基準や対応は異なるので、必ず個別相談で確認を!
注意!私立併願すると公立2次募集が受けられない
これは要注意ポイントです!
私立の併願は、「公立高校が不合格になったらこの学校に通います」という条件で受験します。
そのため、私立校を併願受験した場合は、公立高校の1次募集で不合格になったとしても、公立高校の2次募集を受験することはできません。
どうやら地域によっても異なり、私立併願でも公立の2次募集を受けられるところはあるようですが、神奈川県では受けられません。
仮に、私立併願を断ったとしても、2次募集の受験はできませんので、ご注意ください。
この情報、我が家は私立併願の合格をもらった後の2月ごろに知りました…
知ってて併願するのと知らないで併願するのでは、覚悟に差がある気がします。
【最重要】併願校は10月までに決めておこう!
ここがこのブログの最大重要ポイントです!!
結論から、私立の併願校は10月までに決めておいてください!
そのためにも、春から併願校のリサーチをして、説明会に参加してください!※詳しくは後述
我が家の方針として、行ける公立に行かせます!と宣言したものの、
- 当日失敗したら…?
- 感染症で受けられなかったら…?
- 問題の相性がよくなかったら…?
等を考えると併願なしは不安だなぁと夫婦で考えておりました。
私立の併願も考えなきゃな~なんてのんびり考えていた11月20日頃、学校から1本の電話が…。
担任「長女さん、私立の併願はどうしますか?」
私「まだ悩んでて…」
担任「もう来月の中旬に、直接学校へ行って、この生徒は併願が可能ですか?って確認するんです。」
私「……え?」(←本気で驚いた)
担任「なので今月中か遅くても来月(12月)の頭には、どこを受験するか決めてほしくて…」
私「……え?」(2回目)
担任「長女さんが志望している公立高校だと、Y高校かH高校あたりが併願校になるかなと思いますので、説明会に行ってください」
私「は、はい!わかりました!調べて説明会行ってきます!」
おったまげ~!!ですよ(古い)
確かに、併願するしないに関係なく、私立の説明会はいっておけと言われてました。
でも、公立高校の志願は1月だし、まだまだだと思っていました。
甘い、甘すぎた!
長女の場合、私立も変わらず部活優先だったので、部活動がある高校を把握はしていたのですが、説明会も行ってない、学費も見てない、場所も知らない…
慌てて公式ホームページより説明会の日時を確認し、申し込みをして、電話のあった週とその翌週の説明会に参加しました。
私立高の説明会は
- 予約が必要な学校
- 専願、併願など受験の種類ごとに日時が違う
など、高校によってかなり違うので、よくよくよ~~~く記載情報を見て参加してくださいね。
私は専願の説明会に行って時間を無駄にした…
(なが~い待ち時間を経て、個別相談で「併願なんです…」と話を聞きに行きました)
私立併願校、どうやって選んだ?
長女の高校選びは「部活」が最優先でした。
強豪校はほとんどが私立だったので、併願は強豪校を受験をすばいい…なんて、当初は考えていました。
しかし、強豪校は偏差値が60~65と高く、とてもじゃないけど長女にとっては併願で受けられるような高校はありませんでした。
部活が続けられて、志望校より偏差値の低い、確実に受験できる40~45の私立高校を探すと3校ほど、最終的に見学に行ったのは2校。
通えそうな範囲で、部活が続けられるところ、本当にそれだけを条件に説明会に行きました。
というのも、この時点でも「確実に受かる公立高校しか受けさせない」と決めていたからです。
万が一、いや億が一、公立の受験に失敗したら行く、くらいの考えでした。
最終的に選んだのはH高校。
決め手は、
- 娘の内申だと受験料免除の特待があった(20,000円が無料!)
- 公立の合格発表まで入学金の納付を待ってくれる(重要)
- 筆記テストがない(対策をしなくていい)
- 家から1時間以内で通える距離
- 部活が続けられる
受験料免除の特待、入学金の納付を待ってくれるのは、かなり大きいですね。
このおかげで私立併願はしましたが、経済的な負担はゼロでした。
倍率の高い、偏差値の高い高校だと、公立高校の合格発表まで入学金を待ってくれないところも少なくありません。
とはいえ、偏差値40~45あたりの私立校は、併願する子も多い分、公立に合格して辞退する子も多いので、できるだけ多くの子に受験してもらえるよう、入学金の納付期限が公立高校の合格発表より後になる高校は多いのではないかと思います。
(今回検討した2校はどちらも合格発表後が入学金・施設費の納付期限でした。)
私立高校の受験は“加点”がある!
公立高校の場合、受験の評価の基準は
- 2年後期の内申
- 3年後期中間の内申
- 学力検査
のみです。
どんなに部活で活躍しようと、委員長や部長をつとめようと、英検をとろうと、なんのプラスにもなりません。
私が受験したうん十年前は、そういった内申以外の部分も加点になったので、今の受験生は大変だなあと思いました。
しかし、私立の受験となると異なります。
これは長女が受験した、併願校の2校に限った話になりますが、専願、併願、どちらの場合も、内申以外での加点があります。
- 部活動で活躍している(関東大会以上に出場)
- 英検2級を取得
- 部長・委員長を務めている
など、学校によって内容や点数の配分、加点の上限などは異なりますが加点があります。
これに加えて
- 説明会に参加した
- 個別相談を受けた
などでも加点があります。
説明会に参加するだけで!?とは思いますが、参加するだけで加点されるんです。
例えば、受験資格/合格基準が、「内申5教科19/25以上」だとしましょう。
しかし、17/25しかない…
そこに、英検で+1点、説明会に参加で+1点となると、19/25で合格基準に達することが出来るのです。
この加点に関しては、募集要項に載っている場合と説明会に行かなければわからない場合があります。
断固として私立は受験しない!!!と考えている場合はスルーで結構ですが、我が家の様に、私立の併願は考えていないものの、受ける可能性も捨てきれない、という場合には、必ず説明会に足を運んでください。
特に、内申に不安がある場合は必須です!
最後に|公立一本でも、併願校は“ちゃんと”選ぼう!
長女の併願校として検討した私立校の説明会は、12月の第1週頃まで行われていましたが、回数が少ない、早い時期に終わってしまう高校も少なくありません。
そのため、春~夏にかけて併願校のリサーチをして、説明会に参加、10月までに併願校を決めておきましょう。
落ちたら通うことになる併願校。
よく調べず受験して公立に落ち、併願校に入学したけど合わなくて辞めてしまった、という話も時々聞きます。
40万円の入学金・施設費がパアですよ?家族で沖縄旅行に行けますよ?
公立高校に受かればそれが一番ではありますが、不合格となってしまう子が居るのも事実です。
どうかお子さんと一緒に、親御さんと一緒に、私立の併願校についてもしっかり話し合って、行きたい!通いたい!と思える高校を10月までに選んでください!