「漢字がどうしても覚えられない」
「何度書いても、翌日には忘れている」
「漢字を書くのも見るのも嫌だ」
定期テストの結果が返ってくるたび、漢字の欄に並ぶ0点や3点という数字。 そのたびに私は溜息をつき、娘は自信を失っていく。そんな光景に、どれほど親子で追い詰められてきたことか。
実は、我が家の次女はLD(学習障害)と診断されています。 彼女の漢字学習は、まさに「終わりのない苦行」でした。小1レベルのまま止まってしまったような汚い文字。漢字の読み書きに費やすエネルギーは、同年代の子の何倍もかかっています。「頑張ればできる」なんて言葉は、彼女にとっては残酷な嘘でしかありませんでした。
でも、あきらめる必要はなかったんです。
今回は、塾なしで高校受験を目指す我が家が、そんな「漢字の壁」をぶち破るために自作した、書かずに漢字の底力を上げる「WEB漢字仕分けツール」をご紹介します。
LDの娘が直面していた「漢字の悪夢」
次女の状態を専門家に相談した際、「文字の読み書きに、常人の何倍もの脳エネルギーを消費している」と指摘されました。
彼女にとって漢字は、私たちが認識しているような「意味を持った形」ではなく、単なる「バラバラの線の集まり」に過ぎません。
空間認識の崩壊
「へん」と「つくり」のバランスが全く取れません。右と左、上と下の位置関係が記憶の中で霧散してしまうのです。
視覚処理の限界
細かいパーツの集合体である漢字を、一つの形として認識するだけで脳がパンクします。そこに「書き取り」という作業が加わると、エネルギー切れを起こし、もはや学習どころではなくなるのです。
「努力不足」ではありません。脳の情報の入り方が、あまりに過酷な仕様だっただけ。
そこで私は、「無理に書かせること」を完全に放棄しました。
「定期テストの漢字」はとっても重要!
ここで、厳しい現実をひとつ。 「高校入試での漢字の配点は低いから、あまり気にしなくていい」というアドバイスをよく耳にしますが、私はそうは思いません。
確かに大問で見れば配点は低いかもしれません。しかし、定期テストにおける漢字の20点は、内申点を底上げするための「絶対的な生命線」です。
高校受験において、内申点は非常に重要です。ここで稼げるか稼げないかで、志望校の選択肢は大きく変わります。
塾なしで戦う我が家にとって、漢字で確実に得点することは、戦略として避けて通れない道なのです。
開発した「漢字仕分けWEBツール」の戦略
漢字の「底力」を上げるために必要なのは、無意味な反復練習ではありません。 「漢字の形を脳内で再現し、正しく認識する」というメタ認知のトレーニングです。
私が作ったこのツールは、以下の3つの分類をするだけのゲーム形式です。
- ◯(ばっちり): 即答できる。
- △(あやしい): なんとなく分かるけど、形がぼやけている。
- ×(わからない): お手上げ。
このツールで、「今、自分の中にある漢字の現在地」を突きつけます。
大切なのは、自分が「どこでつまずいているか」を可視化すること。△や×をひとつずつ◯に変えていく過程こそが、漢字学習の最短ルートだと確信しています。
『WEB漢字仕分けツール』の使い方
このツールは、お子さんが一人で、あるいは親子で楽しく漢字の確認ができるように作りました。
具体的な操作は非常にシンプルです。
①問題を選ぶ

現在中3前期中間まで掲載しています。
小4~6の頻出漢字は娘が使っている漢字ドリルに載っていた、「高校入試でよくでる小学生の漢字」からの出題です。
今回の中3前期中間テストの範囲に、中2の漢字ドリル巻末にある、この「高校入試でよくでる小学生の漢字」が含まれていたため、一緒に掲載しております。
「中3前期中間テスト」には、中3の国語の教科書からテスト範囲になった漢字を掲載しています。
次女の学校の進度に合わせてにはなりますが、今後も更新します。
②問題スタート

画面に表示された問題を見て、まずは読み方を口に出してみましょう。
「◯・△・×」のボタンを押す前に、少しだけ立ち止まってください。「漢字の形」を頭の中に思い浮かべます。
- ◯(ばっちり): どんな漢字かすぐイメージできた!
- △(あやしい): なんとなくわかる、確信はもてない…
- ×(わすれた): 全く出てこない!
上記の内容で自分で今の状態をボタンで仕分けします。
このとき、「あやしい」と思った漢字は、正直に「△」を押すのがコツです。
自分に甘くならず、「本当に書けるか?」を自分に問いかけてみてください。
③答えを確認

仕分けすると答えが表示されます。
あっていたかどうか、しっかり確認してくださいね!
④結果を確認

10問の問題に回答すると、結果が表示されます。
「LINEで共有」にすると今回の結果をLINEに送ることが出来ます。


△要見直しと×要復習の漢字は、余力があれば書くなどして定着できるようにしましょう!
⑤一覧でチェック

トップページでは。出題されるすべての漢字(単語)一覧を見ることが出来ます。
総復習やスピードチェックにご利用ください!
漢字が「読める」と「書ける」は別
正直にお伝えします。このツールで「◯(ばっちり)」が増えたからといって、テストで漢字がスラスラ書けるようになるとは限りません。
「読めるのに書けない」。これは漢字学習で最も多くの親子が直面する壁です。
実は、「読み(インプット)」と「書き(アウトプット)」は、脳の中で全く別の回路を使っています。
読めたからといって、脳内で形が再現できているとは限らないのです。
だからこそ、最終的には「書く」という工程から逃げることはできません。
苦手な漢字を「絞り込む」のが唯一の勝機
次女の場合、全ての漢字を書き取るなんて、最初から不可能です。だからこそ、このツールの「仕分け」が活きてきます。
- ◯(ばっちり)は書かない: 読めて形もわかるものは、一旦無視します。
- △(あやしい)と×(わからない)だけを救出する: 実際に紙に書くのは、このグループだけです。
「全部書きなさい」と言われたら拒絶反応を起こす子も、「このツールで△がついた、この5つだけ書いてみよう」と言えば、なんとかペンを握ってくれます。
苦手なものだけに的を絞ることで、書字へのエネルギー消費を最小限に抑えつつ、確実に書ける漢字を増やしていく。
この「省エネ書き取り」こそが、我が家の戦略です。
「書ける気になっていた」というぬか喜びを避けるために
一番怖いのは、ツールで「◯」がついたことで「もう完璧だ」とぬか喜びしてしまうこと。
娘を見ていると、◯がついた漢字でも、いざテスト用紙を前にすると「……あれ、どう書くんだっけ?」と止まることは何度もありました。
だからこそ、最後に「本当に書けるか?」をチェックする工程が欠かせません。
漢字の勉強は、一気に上げようとすると疲弊してしまいますが、テスト範囲に合わせてこのツールを「育てる教材」として使い、「△や×をひとつずつ、書ける漢字へと変えていく」。
この、地味でコツコツとした作業の積み重ねが、いずれ定期テストでの「あと数点」を叩き出し、最終的には入試という大舞台での「底力」になると信じています。
まとめ
LDの特性があろうとなかろうと、漢字が苦手な子はたくさんいます。 「書けない=勉強不足」という古い呪縛を、どうか捨ててください。
今日のテストで、前回のテストで取れなかった「3点」を「5点」にする。 そのコツコツとした積み重ねこそが、いずれ入試の時の大きな「底力」になります。
今後も、次女の定期テストの範囲に合わせて漢字データを追加していく予定です。
同じように悩んでいるあなたへ。このツールが、お子さんの漢字学習のハードルを少しでも下げ、自信を取り戻すきっかけになれば幸いです。
ぜひブックマークして、スキマ時間に活用してみてください!

